東京都内のパワースポットを縁起さんぽ。
今回は東京原宿、都心の真ん中にある国内屈指の観光名所「明治神宮」にある、いくつかのパワースポットに縁起さんぽしたいと思います。
明治天皇、昭憲皇太后をお祀りしている明治神宮。
国内外から毎日多くの人が足を運び、初詣/三が日だけでも何と300万人以上もの参拝者が訪れます。
東京の真ん中にあって、もともと豊かな自然の森に本殿を建立したかのように感じられますが、実は創建される前のこの一帯は畑がほとんどの荒れ地のような場所。

明治天皇の御霊を祀り、百年二百年と豊かな自然になるよう国の内外から10万本以上の木が集められ、延べ11万人の手によって植樹され森が造られました。
それから100年の年月を経て原生林のような豊かな杜へと成長しています。

2020年に鎮座100年の明治神宮。
この地は風水でいう龍脈にあり、富士山からの強いエネルギーが通ると云われます。
人気観光名所でありながら、皇居と並ぶ都内有数のパワースポットでも知られていますよね。
明治神宮一帯自体がパワースポットではありますが、中でも有名なスポット、運気のあがるスポットなど知られる箇所もいくつか点在しています。
この記事では中でも《6つのパワースポット》へ縁起さんぽしてみたいと思います。
明治神宮パワースポットめぐり!
①夫婦楠(めおとくす)

本殿向かって左手前にある大きな2本のクスノキ。
注連縄がされている明治神宮のご神木です。
一度は戦火に見舞われるも、この木は奇跡的に無事生き残ったことから、とても強い生命力を宿すとされているそうですね。
御霊のご加護の下で大樹に育った2本の楠が寄り添うように並ぶことから「夫婦楠」と呼ばれています。

ここにお参りすれば良縁に恵まれるとされており、縁結び・夫婦円満・家内安全の象徴となっています。
明治神宮でも人気のパワースポットですね。
意中の人との縁結び、結婚での良縁、円満な家庭のご利益祈願ならぜひ参拝しましょう。
②代々木

御所殿に向かう南参道沿いにあるこの立札のところにあるモミの木。
参道に立札が立っているだけなので、つい気がつかずほとんどの人がそのまま素通りしてしまうようですね。
しかしこの樅の木、実は「代々木」の地名の由来になった木だそうでパワースポットのひとつと云われています。
その由来は、江戸時代に刊行された名所図絵の中で、『樅の老樹あり、幾年代を経しを知らず、すでに枯れて後継樹も喬木となり居れり、是れ当地に於いて最も有名なり、代々木の称は是より起これり』とあるほど、
枯れてもまた「代々(だいだい)」大木に育つモミの「木」から「代々木」の地名がついたという説。
枯れても代々巨木があるこの場所は強い生命力、大きなエネルギーが流れるスポットといわれているそうですよ。

その巨木がどれほどの大きさだったかというと、最も枝が広がったところで約54メートル、幹の太さが約10メートル、幹の太さから推測すると高さはなんと50メートル以上あったのではとされています。
この木に登れば江戸の街中が見渡せるほどだったため、徳川の頃では木の上から城内をさぐられないよう、一般人が登るのを禁止したそう。
また幕末には黒船の動きをこの木の上から見張ったという逸話も残るほどの大木!
歌川広重(安藤広重)も「代々木村の代々木」と題して代々木を描くほど名木だったようです。
現在の前の代々木は戦禍で焼失したと記されており、その後植継いで今なお育っています。
参道では代々木の前でちょっと立ち止まって気を感じてみては!
③清正井/清正の井

明治神宮で最も有名な強運パワースポットといえばここですよね。
「築城の名人」「土木の神様」とも呼ばれた武将・加藤清正が自ら掘ったという伝説もある井戸、清正井(きよまさのい/きよまさのいど)。

テレビで紹介され一時は数時間待ちになるほど大ブームに。
今はそれほどではないものの、明治神宮御苑(入場料:500円)入場にはご覧のとおり行列もできるほど人気スポットなのは変わりません!
水温が年間を通して15℃で一定していて、毎分平均60リットルの水が絶えることなく湧き出る”涸れることのない湧き水の井戸”。
風水でいう気の流れる龍脈にある明治神宮で《湧き水となって「気」が吹き出しているポイント》といわれています。
都内には「目白のおとめ山」や「椿山荘の古香井(ここうせい)」などの湧き水や、「皇居二の丸の井戸」のような水が流れ出ている場所がパワースポットといわれますが、
やはり水が流れ出る場所と「気のパワー」は風水的に強い結びつきがあるようですね。
透き通るほどきれいな湧き水は強い浄化作用があり、この清正井の周りは力に満ちているといわれ、近くで佇むだけでも運気が上がるとされています。
④亀石(かめいし)

宝物殿のある本殿北側は明治神宮内でも特に強いエネルギーに満ちて、浄化作用も強いエリアといわれています。
スピリチュアルで著名な女性タレントも実は明治神宮で一番強力なパワースポットはここと紹介していましたね。
その本殿北の芝生広場に流れる北池の手前にあるのがパワースポットのひとつ、《亀石》です。

亀のような姿の大きな石。
角度を変えて見てみると本当に大きな亀のようですね。
金運アップや幸運の象徴とされる縁起の良い亀の姿をした大きな石。
亀石の周りには柵などなく誰でも自由に触れるので、
・亀石に触れる
・亀石の周りを1周して頭の部分をなでる
といった『亀石にさわると幸運なれる!』とご利益授かりに人気があります。
宝物殿の方まで散策したらぜひ立ち寄ってみましょう!
⑤さざれ石と宝物殿・国旗

本殿北側にあるもうひとつのパワースポットが君が代に詠まれている「さざれ石」。
特に明治神宮にあるさざれ石は、国歌の由来となったと伝わるさざれ石を産出した、岐阜県揖斐郡春日村の山中から採取されたもの。
奉納されている特別な石のようです。

そのさざれ石を正面から見ると、
・明治天皇の御尊影や儀装馬車などゆかりの品々が置かれている宝物殿正面
・掲揚されている日の丸
・君が代のさざれ石
3つが一直線に並んで見えるので、本殿北側でもこの宝物殿からのラインは特にパワーが高いといわれています。
芝生の広場付近では亀石だけでなく、さざれ石や宝物殿前でもパワーを感じてみてください!
⑥本殿手前・88度の曲り角「桝形」

ここはパワースポットというより縁起が良いスポットかも。
大鳥居をくぐって本殿に向かって参道を歩いていると本殿手前で右へ曲がるようになっています。
その曲がり角が「桝形」と呼ばれる角。
ここの角度は末広がりで縁起が良いとされる「八」の数字が並ぶ「八十八度」につくられているそうです。
参拝者の往来が少ない時や、邪魔にならない時に少し立ち止まってみたり、意識して通ってみるだけでも縁起が良いかもしれませんね。
境内にある”知る人ぞ知る良運スポット”といわれているそうですよ!
財布に入れると良?!明治神宮おみくじ「大御心(おおみごころ)」
パワースポット以外で最後はおみくじを。
明治神宮のおみくじには大吉、吉、凶といった運勢が書かれていません。
ありふれたおみくじではなく、明治神宮としてふさわしい独特のおみくじとして、吉凶はやめて御祀神にゆかりのある御歌みくじにしているそうです。
明治天皇と昭憲皇太后が詠んだ歌が書かれており、それを生活の指針として「願い事を叶えたいのであればこのようにすることが良し」という教訓的な意味を込めて記しているそうです。
ある有名芸能人は『この大御心を1年間ずっと財布に入れている』とテレビで紹介していたそうですよ!

以上、代々木の杜・明治神宮のパワースポットでした。
ご紹介した箇所を全部まわってみると意外とたくさん歩くことになりますが、
ここが都会の真ん中だと忘れるほどの自然を楽しみながら散策してみてはいかがでしょうか!