東京都内のパワースポット縁起さんぽ。
今回は東京都千代田区・日比谷公園内のパワースポットとして知られるイチョウの木
『首かけイチョウ(首賭けイチョウ)』へ縁起さんぽしたいと思います。

都心のオアシス・日比谷公園。
紅葉のシーズンともなると園内のイチョウ並木や雲形池のまわりは紅や黄に色づき、美しい姿を見せてくれます。
その日比谷公園の中で園を代表する樹木なのが大きなイチョウの木『首賭けイチョウ(首かけイチョウ)』です。
テレビ番組でも都内パワースポットとして度々放送されています。
- 手をかざすと力が感じられる
- ヒーリング作用を感じる
- 恋愛運、健康運を向上させるエネルギーがある
などなど紹介されていますよね。
日比谷公園のパワースポット「首賭けイチョウ」

首かけイチョウは園内のレストラン「松本楼」のテラス席前にあります。
樹齢は推定400年以上!現在では高さ約20メートル、幹回りは約6.5メートルという大きさを誇る園内のシンボル的な樹木です。
強いパワースポットとして知られる「首かけイチョウ」ですが、由来はその印象的な名前にも関係する、この木の歴史にあります。

この大イチョウは、もともと日比谷見附(現在の日比谷交差点脇)にありました。
現在の日比谷交差点あたりは、江戸城の守りのために築かれた見附の付近となるので、強力な気が流れる江戸城の近くで生きていたイチョウになりますね。
その後、明治32年頃に日比谷通りの拡張工事の為、この大イチョウの伐採が決定されます。
しかし、この伐採計画に異を唱えたのが日比谷公園の設計に携わった本多静六博士。
博士はこの木の窮状を放置できず、東京市参事会の星亨議長に伐採中止を求め、移植を強く申し出たそうです。
博士の主張は容易には受け入れられませんでしたが『私の首をかけてでも移植させる』と食い下がり、議長は本多博士の主張を受け入れ、このイチョウの木の伐採を中止させました。
その後、移植不可能とされていた移植作業を完遂させ、公園の開園とともに現在の場所で根を張れることになったそうです。
しかし1971年、時の沖縄返還に対するデモ隊の投げた火炎ビンにより松本楼が全焼。
イチョウの木にも延焼して黒焦げとなってしまいます。

それでもこのイチョウの木は翌春には新芽を吹き出し、その生命力をみせたそうです。
こんな逸話から『首かけイチョウ』と呼ばれるようになります。
やがてこの木の変遷や逸話から、いつしか運気の上がるパワースポットとされるようになりました。
安らぎのオーラも感じられる!ご利益は?

前述したように、巷では恋愛運や健康運がアップする/癒しのエネルギーが強い/などとされ、恋愛や健康に関するご利益があるとよく云われています。
個人的にはこの木には、脈々とした生命力など”強さ”の印象より、なんとなく優しく柔らかい雰囲気を感じます。
樹齢による見た目だけではない、それ以外も何とも言えない柔らかい空気感のような。
木のそばで眺めていましたが、どこかホッとする気持ちにさせてくれますね。
何というか、この木の持つ不思議なオーラなのかもしれません。
しばらく居ると、特に女性の方で軽く手を合わせる方が結構いらっしゃいました。
ご神木のようにしめ縄や賽銭箱などありませんが、ちょっと手を合わせて思いを伝えたり、ただ木のそばでジッとしてみるだけでも”気”をいただけるかもしれませんね。
まだ訪れたことのない方はぜひ足を運んでみてください。
特に紅葉のシーズンは一層きれいな景色で楽しませてくれますよ。
近くには他のパワースポットも!
ここのお隣は最強パワースポットの皇居がありますよね。
強いエネルギーが湧き上がる龍穴の上にあるとされ、もともとこの一帯は風水的にも良地とされ、パワースポットも点在しています。
近くのこちらの場所にも足を運ばれてみては!